セサミminiを設置する時は慎重に!~ノウハウ教えます~
前回お伝えした「玄関鍵を劇的に便利にするセサミminiで発生した問題」について、今回はどのような内容であったのか詳しくご説明。
※これはあくまでも環境による問題であり製品自体に問題があるのでは無いことを予めお伝えしておきます。
アプリでの開閉や家内から手動で開閉している時には何の問題も無く快適。
だと思っていた...
取付けの際、家外から鍵で開閉した時のアプリ画面の動作を詳しく確認していなかったために起きた問題と言えるでしょう。
その問題というのは、家外から鍵を使って開閉した場合と、家内から手動で開閉した場合とで鍵のツマミの回転角度が異なるのです。
「遊び」によって発生する回転量の差とお伝えすればよろしいでしょうか。
家内で操作しながらセサミを設定するので、家外から鍵で施錠した時の遊びに気が付きませんでした。その結果どのような事象が発生するのか!
遊びによって鍵のツマミがセサミのツマミを「ロック」設定した位置まで回す事ができず「アンロック」と認識してしまうのです。
実際は施錠を確認できているので問題は無いのですが、家から離れている時はやはり落ち着かない...
解決策として家外から鍵で施錠した時に回ったセサミの位置を「ロック状態」として登録することでバッチリ正常動作。
家外から鍵でも家内から手動でもアプリでも、実際の鍵の状態を正しく表示。
ただしそれぞれの操作によってセサミのイラストの回転位置はズレてしまうが、そこは妥協して気分よく運用開始!
問題が解決し今までに無いとても素晴らしい便利さを満喫。
しかし時間の経過の中で突然胸騒ぎを覚える...
その胸騒ぎを払拭するように動作チェック開始。
扉を開けた状態で改めて全ての動作をチェックする。
家外から鍵で、家内から手動で、アプリで...ん!?
なんとアプリで操作した時に「デッドボルト」が中途半端にしかでていない。
玄関扉が開かないことで鍵が掛かっているのを確認していたための見落です。
鍵は掛かっているので用途を満たしているとは思うのだが、信実を知ってしまうとやはり防犯のことを考えると気持ちが悪い。
しかしセサミはとても正確に登録したところまで回っているのに、なぜ家外からと家内からとで差が出るのだろうと考えた。
答えは意外にも簡単であった、それは...
鍵のツマミの厚さとセサミのツマミを挟む部品の幅の関係で隙間が生じる。
汎用品なので当たり前のことなのは容易に想像がつくでしょう。
しかしその隙間で次の症状が発生したことが原因となります。
家外から鍵で開閉をする場合は「鍵のツマミがセサミを回転」させ、スマホで鍵を開閉させると「セサミが鍵のツマミを回転」させることになる。
それぞれにどのようなことが起きているのか、それは「お互いを押す時のポイントが左右逆になる」のです。
そのためアプリで施錠すると隙間の分だけ鍵のツマミの回転が足らなくなります。
結果としてデッドボルトが中途半端にでるなどという悲しい状況に。
ツマミを厚くすることで解決するだろうと考え作業を開始。
セサミの構造上ピッタリとお互いを固定してしまうと回らなくなってしまうため、適度な隙間と滑りが必要となる。
そこで選んだのが吸水テープ。
フェルトの弾力感と適度な滑りがきっと合うであろうという理由から。
鍵のツマミに貼り付けて動作テスト。
※ピンボケですいません
手持ちのテストだと動作時のトルクでセサミ本体が動いてしまうため、貼り付けない限りこのような微妙なテストでは100パーセントの答えは得られない。
なので最終的には一発勝負しかありません。
意を決して貼り付けてのテスト!
希望の結果となり大満足。
家外から鍵で施錠してもアプリで施錠しても、問題なくデッドボルトが最後まででる。
遊びが少なくなることでイラストの回転差もほぼ無くすことができた。
今回のことで抱いた思いは...
1.設定でアンロックとロックのしきい値を変えられるように。
1.玄関に貼り付けるベースと外れる本体の構成にして調整しやすいように。
アナログな動作部分の状態を判定をさせる場合には、設定でしきい値の範囲を変更できる製品が多いので期待したいところです。
製品に合わせるのではなく、実際ただしく動作している鍵の状況に製品を調整できるのが正解なのではないでしょうか。
※しきい値設定を可能にすることで防犯上などの問題が発生するのであれば、知らずとはいえ申し訳ございません。
弊社がテストした環境ではいくつかの問題はありましたが、結論は!
バチッと初期設定ができれば、既製玄関のような素晴らしい商品で本当におススメ!
オートロック機能など、一瞬にして生活が便利に変わったと実感。
次回以降は、スマートスピーカーやAppleWatchを使ったセサミの魅力をお届け。
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございます。